歯周病の予防と治療
ほとんどの大人がかかっている歯周病(歯槽膿漏)
歯周病とは、歯を支える周りの組織に起こる病気です。歯の周りには、歯を支えるいろいろな組織があります。その組織が細菌に感染して起こります。また、歯の周りだけではなく全身的な要因によっても、歯周病になることがあります。例えば、糖尿病の患者さんは、歯肉も感染しやすいため重度の歯周病にかかっていることが多いのです。
歯周病の原因は、プラーク(歯垢)がたまることから始まります。プラークは、食べ物の中の糖分と誰の口の中にもある細菌によってでき、そのためプラークのほとんどは細菌です。ですから、歯周病を予防し進行を防ぐには、正しいブラッシングを行いプラークをためないことが大切です。
歯周病の予防と治療
自分でできる7ヶ条| 1 | 正しいブラッシングをする |
| 2 | 糖分をとり過ぎない |
| 3 | 柔らかい物ばかり食べない 柔らかい食べ物はカスが歯につき、プラークが形成されやすくなります。 |
| 4 | 両側の歯で噛む 片側の歯でばかり噛んでいると、噛む側の歯は汚れが自然に落ちますが、あまり噛まない側の歯には、プラークがたまりやすくなります。 |
| 5 | たばこは吸わない たばこを吸う人は、すわない人に比べて、歯周病にかかりやすいのです。これはニコチンなどの作用によって、血液の流れが悪くなり、細菌と戦う働きが弱くなるからです。 |
| 6 | 口で呼吸をしない 口呼吸をすると、口の中が乾燥しやすくなり、細菌に感染し炎症を起こしやすくなります。 |
| 7 | ストレスをためない ストレスは、歯ぎしりの元になり、歯ぎしりは歯周病を悪化させます。また、反対に歯周病は歯ぎしりの元にもなります。 |
歯科医院でできること
| 1 | 歯石除去(スケーリング)をしてもらう |
| 2 | 歯周病が進んでしまったとき 抗生物質を歯周ポケットに直接入れて殺菌する方法や、さらに症状が進んでしまったときには、施術が必要な場合もあります。新しい手術では、歯を抜かずに歯周の組織を再生させる方法もあります。 |
正しいブラッシングの習得
ブラッシングは、歯を磨くだけではなく、歯ぐきをマッサージすることも大切です。患者さんの歯並び、歯茎の状態などにより、ブラッシング方法も異なりますが、簡単にはマスターできませんので、歯科医院で十分なトレーニングを受けることが必要です。
歯ブラシで歯の表面に付着したプラークを取り除けるのは、歯の表面と裏側だけです。隣の歯との境目は、歯ブラシが届かないので特別な道具を使います。デンタルフロスや歯間ブラシは、歯ブラシで磨いた後に用います。歯と歯の間は虫歯がもっとも起こりやすく、歯と歯の間の歯茎は弱くてすぐに腫れやすいことなどを考えると、これらの道具を使うことは、歯の健康を保つうえで、歯ブラシの使用と同じ、あるいはそれ以上に大切です。
早期発見、早期治療に必要なリコール
治療をした後、三ヶ月か半年などの一定期間が経ってから、再び診察することをリコールといいます。リコールは、症状が改善されているのか、また新たな病気にかかっていないかの確認だけでなく、ブラッシングの大切さをあらためて認識したり、プラークや歯石がたまっている場合には、スケーリングを行います。長期的に見ると、リコールを行っている人と行わない人では、歯を失う率に差が出てきます。
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